開校式写真帖
大正15年11月6日の見付中学校の開校式を記念した写真集です。尾崎楠馬校長の「序」では「創立の当初より身心の鍛練陶冶を以て教育の眼目となし、職員ならびに生徒の勤労作業に因って質実剛健確固不抜の精神を涵養する」と建学の精神をうたっています。
写真としては、その後、様々な場面で使われている「校長室に於ける尾崎校長」、校舎、書庫、授業風景、柔道・剣道の練習風景、運動場・防風堤・プールの作業風景、庭園などが掲載されています。最後に「附言」として、仮校舎、庭園・運動場・プールの整備の経緯、書庫の蔵書の説明があります。奥付に「椎木写真館調製」と書かれています。
開校式は見付中学創立から5年目、5年生までそろったところで開かれました。いわば対外的なお披露目会です。
各高校を紹介した毎日新聞の「わが青春の日々(下)」によると、「式には知事以下、県内各中学校長ら多数が参列したが、初めて学校を訪れた人々は、一歩校内に足を踏み入れて思わず驚きの声をあげた。校庭には雑草一本、チリ一つなく、ホウキの跡が美しくついた運動場と緑の芝生、色とりどりの美しい花を咲かせた花壇…まさに公園のような環境。校舎に入ると、廊下はピカピカにみがかれ、行き交う生徒たちは、キビキビと元気で礼儀正しかった」とあります。また地元出身の柴田善三郎・愛知県知事の挨拶は語り草です。前掲書から引用すると「今まで私は日本国中をあちこち歩き(中略)数多くの中学校を参観してきた。しかし、この見付中学校ほど見事な教育の成果をあげている学校は、いまだかつて見たことはない。日本にただ一つの第一等の学校であることを私が断言、保証する」と述べました。尾崎先生の式辞は同窓会本部のホームページにも掲載され、建学の精神を今に伝えています。
開校式のあとは、提灯行列で街中を練り歩きました。シルクハットをかぶった尾崎先生、田中友次郎先生のあだ名のライオンを模した巨大な山車の写真は、翌年春の第一回卒業記念写真帖に掲載されています。
開校記念写真帖、毎年の卒業記念写真帖(卒業アルバム)は母校に保管されています。
開校式写真帖